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◆社会保険って何だろう?!

投稿者:N. Mochizuki |投稿日時: 2017年09月01日

採用の募集要項に必ず書いてある「各種社会保険完備」という言葉。

皆さんはこの社会保険とはどういうものか、説明できるでしょうか?

似たような言葉が多いですし、種類も多いのでちょっと間違えやすいかもしれませんね。

でも何かあったときに頼りになるのがこの社会保険。いざという時に困らないように、この機会にどのような制度なのかしっかりと覚えておいてくださいね。

 

 

社会保険とは

 

社会保険とは、将来、病気やケガ、高齢、介護、失業等によって働けなくなってしまった時、生活を安定させるために国が所得を保障し、医療や介護のサービスが給付されるといった、国民の生活を保障するために設けられた公的な保険制度です。
 
民間企業が運営する生命保険や損害保険は加入してもしなくても個人の自由(任意)ですが、社会保険は違います。


一定の条件を満たす国民は社会保険に加入して保険料を負担する「義務」があります。


事前に保険に入ることによって、事故が起こったときに現金や現物給付が為される、生活を保障する「相互扶助」のしくみです。


「一人は万民のために、万民は一人のために」という理念で成り立っており、それを国が運営しています。

日本には、医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険の5種類の社会保険があり、医療保険、年金保険、介護保険の3種類を狭義の社会保険、5種類が広義の社会保険と呼ばれています。

 

 

 

医療保険

 

会社勤めの人なら「健康保険」、自営業者・短時間労働者・無職の人などは「国民健康保険」に加入することになります。

 

仕事以外の原因で、病気や怪我をしたときに、治療費の補填をしてくれる制度です。
また、病気で仕事を休まなくてはならなくなった時に、休業中の賃金の一部補償や産休中の賃金の一部補償、出産時に一時金で補償してくれたりすることも特徴です。

 

さらに、高額な治療費に対する補填などもあります。

保険料は、事業主と労働者が折半で負担します。

 

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年金保険

 

会社勤めの人なら「厚生年金保険」、自営業者・短時間労働者・無職の人などは「国民年金」に加入することになります。

 

厚生年金保険に加入している場合、加入者が高齢になった時に、国民年金に上乗せされる形で老齢年金が受給できます。

 

また、障害になったときは障害年金が、亡くなられたときは遺族年金が支給されます。
労災保険で、仕事中の病気や怪我、死亡が保障されますが、厚生年金保険では、仕事中、仕事外を問わず、障害年金や遺族年金が支給されます。

保険料は事業主と労働者が折半で負担します。

 

保険料の負担の重さばかりが目立っているようですが、その中身はとても良いしくみになっています。

 

 

 

介護保険

 

40歳以上の人に加入が義務付けられています。

高齢化社会を背景に、寝たきりや痴呆の高齢者の問題を解決するために高齢者の自立を支援し、利用者の選択により多様な保健医療サービスや福祉サービスを受けられることを目的としています。

 

訪問介護、訪問入浴、リハビリ、入所介護、福祉用具の貸与、特別養護老人ホームなどの施設利用などの給付があります。

 

保険料は、事業主と労働者が折半で納付しますが、それでも全体の半分であり、残り半分は国や地方の税金が投入されています。

 

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雇用保険

 

 失業した際に一定期間給付金を受け取ることができる「一般求職者給付(失業給付)」がよく知られていますが、その他育児休業期間中の所得を保障する育児休業給付や、家族を介護する際の介護休暇取得時の所得を保障する介護休業給付などがあります。

保険料は事業主と労働者が折半で負担します。

 

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労働者災害補償保険

 

一般的に労災保険と言っています。仕事中や仕事が原因で病気や怪我をした時に、治療費や治療のため会社を休んでいる間の賃金の一部を補償してくれる制度です。

 

治療費を全額国が負担してくれるほか、障害が残ったときは障害年金、亡くなられたときは遺族年金が支給されます。

 

通勤途中の災害についても、補償されます。

補償義務が本来事業主にあるため、保険料は全額事業主が負担します。

 

 

 

まとめ

 

社会保険制度は人間が人間らしく、健康で文化的な生活を送る上で不可欠な制度です。
日本ほど社会保険制度が充実している国は世界を見渡してもなかなかありません。

この素晴らしい制度を守るためにもしっかりと理解をしてくださいね。

もちろん、セントラルエンジニアリングも社会保険は完備していますので、ご安心ください!

 

 

Topics: まとめ, 理系就活