セントラルエンジニアリンググループがお届けする
~エンジニアのためのラジオ番組 A-LABO INDEX~
過去の放送で登場していただいたレジェンドエンジニアをブログで振り返りたいと思います。本日ご紹介させていただくのは、ゲームチェンジャー・カタパルト代表の深田昌則様、ゲームチェンジャー・カタパルトの真鍋馨様です。
深田様、真鍋様のプロフィールはこちら。
深田昌則様
深田さんは、大学院経営学研究科修士課程修了。1989年、パナソニックに入社。入社後、AV機器の海外マーケティング、海外市場向け宣伝マネージャー、オリンピックプロジェクト・リーダー、パナソニック・カナダ市販責任者などを経て、2016年からは、パナソニック社で「未来の『カデン』をカタチにする活動」として行われている「ゲームチェンジャー・カタパルト」の代表を務めている。また、2018年からは、アメリカのベンチャーキャピタル、スクラムベンチャーズ社とパナソニック社が合弁で立ち上げた新規事業投資会社BeeEdgeの取締役を兼任している。
真鍋馨様
大学院基礎工学研究科修了。ケンブリッジ大学経営学修士(MBA)。そして、中小企業診断士でもある。パナソニック株式会社入社後、乾電池事業の調達業務を担当。そして英国留学後、本社経営企画部にてグローバル経営体制構築・M&A推進、冷蔵庫事業部で経営企画、グローバル事業戦略立案・推進責任者を経て、2016年から新規事業創出活動「ゲームチェンジャー・カタパルト」の立ち上げに従事する。
―生き残る会社であるためには、社会の変化に合わせて、変わっていかなければならない
パナソニック社が創業100周年を迎えるのを前に立ち上げた、新規事業創出活動「ゲームチェンジャー・カタパルト」。
価値観の多様化や技術の革新に伴って、ビジネスの前提も目まぐるしく変化し続けています。そんな中で生き残る会社であるためには、社会の変化に合わせて、変わっていかなければならないとお二人は考えたそうです。
こうした課題意識から、『未来の「カデン」をカタチにする』ための活動としてこの事業がスタートしました。そして、「家電」という漢字ではなく「カデン」というカタカナであるところが目に着くと思います。ここには、従来型のハードウェアとしての、いわゆる漢字で書く「家電」のみでなく、今までにないプロダクトとサービス全体の概念ですが込められているそうです。モノを作る「製造業」というよりも「サービス業」も兼ねた考え方ということで漢字の「家電」と区別してカタカナの「カデン」としました。
ただ「家電」作るだけでなく、お客様との関係性を大事にしてより良いサービスとして「家電」を届けたい。
今の時代は、ただ単にいい電化製品を作っていくだけでは厳しいと考える、深田さん・真鍋さんの思いが伝わってきます。
―課題解決になり得るものは何かを常に模索する
「ゲームチェンジャー・カタパルト」では、これまであまり目を向けられることが無かったものやサービスを実現化しようと動いています。動いて企画されたものをサウスバイサウスウエストのような様々な展示会へ出展して、お客様に見てもらい直接意見をいただくこともしているそうです。そんな取り組みを重ねてきた深田さんはこの体験で学んだことが3つあるそうです。それが、
- お客様に共感してもらえる商品・サービスが大事
- エンゲージメント(お客さん、社会との関係性強化)が大事
- 社会課題解決型のサービス・事業は伸びる
なんだそうです。この3つというのが現在の「カデン」に求められていることだと認識をして、もっとできることがあるのではないかと常に試行錯誤しているそうです。お客様から生の声をもらいながら、本当に困っている人に対してその人の課題解決になり得るものは何かを常に模索している「ゲームチェンジャー・カタパルト」はお客様・社会のお悩みを根本からそして大胆な方法で解決させる素晴らしい活動ですね!
―真鍋さんがものづくりで大切にされていること
お客さんの課題を見極めること、そしてそれを解決する手段として「製品」なのか「ソフトウェア」なのかを早く見極めること、ニーズとスピードをしっかり見つめることだそうです。
「ゲームチェンジャー・カタパルト」の行動指針になっている言葉、「Unlearn and Hack」がございます。過去の体験は役に立たないのではないか、インターネットが当たり前になり、そこにリスクがあるのではと考えて、自分の中にあるものを捨てて新しく習う。そしてちょっと雑だけど早く製品を作る、ルールを新しく作る、社会を新しく作る。
この行動指針を大事にして動く「ゲームチェンジャー・カタパルト」のような動きが世の中でも起きると今よりもより良い社会が実現するのではないでしょうか?社会課題の解決を重んじる「ゲームチェンジャー・カタパルト」とそこに関わる人の今後に目が離せませんね!
〜深田様・真鍋様からの未来を担うエンジニア、今頑張っているエンジニアたちへのアドバイス〜
深田様
エンジニアの世界では専門性が問われることが多いです。むしろ今、求められているのは多様性という意味で一つより二つ、二つより三つと視野を広げることができれば良いなと思っています。皆さん、電気や機械、通信やA Iと得意分野があると思うのですが、それに加えて生物学や言語、文化などに視野を広げると新しい進化がもっと見えるのではないかなと思っています。ダーヴィンの進化みたいなことをITの世界に当てはめてみると案外こういう見方ができるのでは、と考えてみる。AIの世界も人間の分析みたいなところがあるから人文科学の内容が必要になるかも、と考えてみる。エンジニアの定義も大きくなっているので文系・理系と幅広く知見を広げていくと良いと思います。
真鍋様
作りたいっていう気持ちの前に、なぜそれをやるのか、誰のどんな課題を解こうとするのかみたいなことが先にあると思っています。
お客様の課題、ニーズに寄り添って、ものづくりのほうにソリューションとして考えていくと世の中に良いものが出てくると思います。
ここでは紹介しきれませんでしたが、車内の日にネスコンテストを勝ち上がって誕生した自動おにぎり製造機「ONIROBOT(オニロボット)」のお話や、真鍋さんが担当されている「totteMEAL」など様々なお話をされています。是非続きはyoutubeでお楽しみください!
深田様真鍋様の声はこちら ↓画像をクリック
ーー2019年7月16日・23日 bayfm78にて放送ーー
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