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◆スキルアップ・ニュースVol.012|IoTのある生活

投稿者:R. Gohara |投稿日時: 2017年06月08日

 

このニュースは、社員の皆様の成長に役立つ情報をお知らせする「スキルアップ・マガジン」としてメール配信しているものを、アーカイブしたものです。

研修案内や社員インタビュー、レポートなど最新情報をお届けしています。

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こんにちは。

スキルアップニュース編集室の郷原です。

メディアで見ない日はないくらい注目されているIoT Internet of Things)。

日本が50%以上のシェアを占めるIoTに不可欠の部品とは?今話題のIoTについてレポートします。

 

IoT Internet of Things)とは直訳すると“モノのインターネット”。つまりパソコンやスマートフォンだけでなく、あらゆるものがインターネットに接続されることによって、我々の生活が劇的に変わっていくということを意味します。

 

 

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なぜモノがインターネットにつながるだけで生活が劇的に変わるのでしょうか。

それは今までであれば気が付かなかった私たち人間の細かい行動をリアルタイムに把握することができるようになるからです。

 

私たちは日々生活の中で、驚くほど多くの“モノ“を使って生活しています。

たとえば、朝起きれば「エアコン」のスイッチを入れ、「ポスト」の新聞やチラシをチェック。

「冷蔵庫」の中身を見て、朝ごはんの献立を考え、「バスや電車」に乗って会社や学校へ。。。などなど、朝の行動を切り取っただけでもたくさんの“モノ”が出てきますね。

もしこれらの“モノ”がすべてインターネットにつながっているとしたら、どうなると思いますか?

 

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「エアコン」は外の温度や天気予報を元に自動的に温度調節。帰宅や食事、就寝の時間に合わせて部屋を快適な温度に保てるだけでなく、光熱費が最小になるように運転。

「ポスト」は中のカメラが郵便物を自動的に撮影。手紙などが届いた時点で家主に通知。

「冷蔵庫」は開けなくても中のものや購入日時、賞味期限がわかり、自動的にレシピなどを配信。使うたびにAIが持ち主の好みやライフスタイルに合わせて提案。

 「バスや電車」は何分後に到着するかリアルタイムにわかり、現在地から乗るべき交通手段が自動的に配信。

また、部品などの消耗具合や検査時期をリアルタイムで把握できるため、故障による遅延を最小限にできる。。。こんなことが可能になるのです。

 

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この様な細かな情報は“ビッグデータ”と呼ばれ、現在このビッグデータを管理・分析する会社が急増しています。なぜなら管理・分析をすることによって、潜在顧客に対して、自社製品を最適なタイミングで提案することができるようになるからです。

 

まさにOne to oneの時代。本人さえ気が付いていない行動がデータ分析され、突然本人もビックリするようなお知らせが届く日もそう遠くはなさそうです。

 

このIoT技術に不可欠な部品が、行動や行為を感知する“センサー”。

例えば物体の存在や形状、位置などを読み取るものから、物体の移動速度や回転数、空気の振動から音声、光、味覚やにおいなど人間の五感の代わりとなるようなセンサーが日々開発されています。

 

ご存知ですか。このセンサー市場で50%以上のシェアを占めていているのは実は日本製。

世界中にあるカメラやスマホ、ロボットなどに搭載されているのです。

世界の産業界は数年前からこれからのIoT化により、“トリリオンセンサー”(1兆個のセンサー)の時代が来ると予測しています。これは制御技術を得意とするセントラルエンジニアリングにとっては、またとないビジネスチャンスになるでしょう。

 

 

<IoT技術はどこまで進んでいるのか。日経新聞にこんな記事がありました。>

 

◆『AI、疲労読み作業制御』オムロンと理研 


工場の効率2倍 搬送ロボ、人よける (日本経済新聞61日朝刊より)

各種センサーで得られた工場内の人間の細かな動き=ビッグデータをAI(人工知能)に覚え込ませ、工場の機械自体が人間の疲労度を感知。それに併せてライン等の速度を自動調整するというもの。

 

◆「5G」通信23年全国で 携帯大手、IoT加速(日本経済新聞6月7日朝刊より)

 

次世代の超高速無線通信「第5世代」の商業利用地域が全国に広がり、自動運転車やあらゆるモノがネットにつながるIoTの普及を後押ししそうだというもの。

 

【5Gで変わる生活・産業】

 ・自動運転車:瞬時に車同士、信号機が通信し合い、事故を防ぐ確率が高まる

・遠隔医療:患者の感触を素早く遠く離れた場所にいる医師に伝える

・娯楽:スポーツ中継で複数のカメラからの映像を瞬時に合成、見たい視点から観戦

・IoT:1平方キロメートルあたり100万台の端末と同時接続・通信でき、工場の品質管理や生産性が高まる

・インフラ遠隔管理:保守やメンテナンスをきめ細かく実施できる

・高精細映像の配信:4Kや8Kテレビの映像を超高速で配信する

(日本経済新聞6月7日朝刊より)

 

私たちの行動をセンサーがリアルタイムで把握し、AIがそれをサポートする。

SF映画の様で何だか怖い感じもしますが、現実はすぐそこまで来ています。

ビッグデータ内の個人情報の取り扱いやセキュリティ、法整備等、課題は山積しているようですが、私たちの生活が劇的に変わるのは間違いないようです。

  

 

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