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◆「着る筋肉」マッスルスーツの開発 小林 宏氏

投稿者:N_Mochizuki |投稿日時: 2019年07月05日

 

セントラルエンジニアリンググループがお届けする

~エンジニアのためのラジオ番組 A-LABO INDEXphoto_hanafusa200

6/4、6/11 放送のゲストは、東京理科大学 工学部第一部機械工学科教授 小林 宏でした。


いつものように、エンジニアを目指す皆様にアドバイスをいただいております!

 

「エンジニアは形にしていくこと、必ず形になるので、特に使う人の身になって、その使う人が本当に欲しているものは何かと本質を考えて、課題とか優先順位をつけて開発を進めていくことが大事です。」「エンジニアリングはセンスがとても必要です。センスがないと厳しいですが、センスは磨けないかというとそんなことはなく、機械工学書の日本で一番最初の本、1796年細川頼直が書いた機巧図彙(からくりずい)で言ってるのが、とにかくもの

をみること。自分でそのメカニズムを考えて心に留めておくこと。それを繰り返していくと、こういう時はこういうのが使えると想像ができ、センスにつながります。色んなものを見て感じることが大事です。

 

<小林 宏氏 プロフィール>ーーーーー 

1966年生まれ。1995年、東京理科大学工学研究科機械工学専攻博士課程修了。1996年〜1998年、日本学術振興会海外特別研究員としてチューリッヒ大学計算機科学科に留学。帰国後、東京理科大学工学部の講師、助教授を経て2008年から現職。専門は、知能機械学、福祉工学、画像処理、ロボティクス、メカトロニクス。

 

留学先では人工知能研究所に所属し、人間のように自我を持つ知能を開発したいと思っていたが、自分が生きている間にそれを実現するのは不可能であると感じ、次第にエンジニアとして、人の役に立つものを作りたいと強く思うようになり、2000年頃よりマッスルスーツの開発を進める。2014年に量産できる体制が整い、販売を開始し、現在までに介護や、農業、建設業など、あらゆる肉体労働の現場で、腰や腕を補助する装置として活用されている。

 

一般的に機械で動くものはモーターを動力とし、モーターを動かすためにバッテリーが必要となるが、マッスルスーツにその技術を取り入れると、動作が固くなり、バッテリーの重さも嵩む。そこでモーターに代わり「人工筋肉」といわれる人間の筋肉の仕組みに似たものを採用した。人工筋肉の装置は重量約4キロで、リュックのように背負って装着する。そこに空気を注入し、空気圧を使い体の負担を軽くすると、最大35キロの補助力が発揮される。アメリカRed Herring社主催「2018 Red Herring 100 Global Winner」、 東京都主催「2018年世界発信コンペティション」奨励賞を受賞。

 

また、小林氏は、マッスルスーツ以外にも、寝たきりの人が立って歩ける歩行器を開発し、実際に多く利用されているなど、「人の役に立つものを作る」ためのチャレンジはつきない。

 

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A-LABO INDEX

毎週火曜日24:00~24:27 (FM 78.0MHz)

 

当社ホームページ「A-LABO INDEX レジェンドエンジニアの声」ではA-LABO INDEXにご登場いただいた著名なエンジニアたちの生の声や様々な最先端技術の誕生秘話などフルバージョンでお聞きいただけます。

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小林 宏様の声はこちら ↓画像をクリック

A-LABO INDEX

ーー2019年6月4日・11日 bayfm78にて放送ーー

 

 

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