いまモノづくりの現場で起こっていること
入社17年目の当社のエンジニア、鈴木は、いま自動車メーカーで歩行者困難者の医療用リハビリロボットの設計をしています。鈴木が担当するのは、主に機能や安全性そしてコストを決定する基幹設計業務。
自動車メーカーが、医療用介護ロボット? そう思った方も多いかもしれません。実は、来るべき超高齢化社会に向け、いま日本では自動車メーカーやハウスメーカーがこぞってロボット産業に参入するという動きが起こっているのです。
実際に市場を見ても、現在、医療用介護ロボットを導入している医療機関も、開発に着手している企業もまだそんなに多くありません。だからだからこそ、まかされる業務も期待も大きいと鈴木はいいます。
「自動車の設計は前例が豊富にあるので、“設計”といっても“改良”に近いイメージ。でも医療用介護ロボットは前例がないから、すべて1からつくりあげる必要があります。苦労も多いですが、僕の設計が今後の基準になるかと思うと、やりがいも達成感もハンパないです!」
こうした未来の日本を担う技術を生み出す開発現場は、個々のエンジニアにとっては自分の力を発揮するチャンス。しかし、企業にとっては未知の分野へのチャレンジによって、ある大きな課題を抱えることになりました。
のどから手が出るほど欲しい人材とは
それが、“人材”および“技術力”の不足。本業ではない未知の分野で成功するために、自社内にはなかった専門分野の、それも優秀な人材を集めることが必須です。
また、ロボットなどの最先端の技術開発でなくても人材不足の状況はおなじ。製造業では製品開発や事業展開によりスピードが求められます。たとえば、家電ひとつとっても製品のデジタル化や小型化、薄型化の競争はどんどん加熱し、それを実現できる技術者のニーズが拡大。さらに自動車業界では、これまで機械設計がメインの技術でしたが、“自動運転”という新技術の導入でソフトウェア開発のできる技術が必要になったり…。つまり、モノづくりの現場では、これまで以上に複合的な技術が必要とされるようになっているのです。
メーカーニーズを一手に引き受けるエンジニアリング会社
さて、それだけではありません。
みなさんがいつも目にしている製品。どの製品にも販売元のメーカー名が記載されています。でも、記載されているメーカー以外にも、とても多くの会社がかかわっています。研究所やエンジニアリング会社、部品や材料、製造などを担うメーカー。もともと世の中にある製品は、その完成までにさまざまな技術を要するのですね。
そして、私たちセントラルエンジニアリングは、多種多様な業界の“技術開発支援”を行っています。たとえば、宇宙開発もそのひとつ。憧れている人も多いでしょう。
当社のあるエンジニアは、人工衛星のシステム設計業務を担当。人工衛星は、電力関連や姿勢制御、熱制御など、いくつかのサブシステムによって動きます。これらが互いに干渉しあうことなく整合性のとれた動きをするよう取りまとめるのが業務。また、人工衛星の太陽光パネルの設計やロケットの飛行解析も。当社の多くのエンジニアが宇宙開発の分野で活躍しています。
自動運転やエコカーなど新しい技術の開発がめざましい自動車業界では、次世代車両開発のプロジェクト管理の仕事をしているエンジニアもいます。
車両の心臓部とも言われるこの電子制御ユニットの開発管理をする業務で、40名ほどの開発メンバーを抱えるマネージャーとして、車両部品の取りまとめや仕様の決定などを手がけます。マネージャーは、仕様・開発・設計の3部門の架け橋となり、各部門リーダーと連携を図りプロジェクト全体を「見える化」する重要な業務。開発の司令塔として、チーム運営という醍醐味もあります。
自分の夢を叶えるための選択肢がきっとある
ところで、宇宙開発といえば、Bayfmで毎週火曜の深夜放送しているラジオ番組『A-LABO INDEX 』をご存じですか。私たちがプロデュースするこの番組では、宇宙飛行士の山崎直子さんや、民間月面探査team HAKUTO代表の袴田武史さんなど、宇宙分野で活躍する方々が、みなさんの“ワクワク”を刺激する貴重な体験を語ってくださっています。
当社ホームページの「レジェンドエンジニアの声」から過去の放送を聞くことができますので、ぜひアクセスを。普段は聞けない宇宙開発の裏話がきけるかもしれません。
私たちは技術支援だけでなく、エンジニアのこうした“ワクワク”する未来や夢実現のための活動にも力を入れています。それは、できるだけ多くのエンジニアに、自分の夢を実現してほしいという考えから。冒頭に紹介した鈴木は、当社に入社した理由をこういいます。
「ロボットの設計が夢でした。日本でロボット開発をしているのは一握りのメーカーだけだし、たとえメーカーに入社しても希望部署に配属される可能性はとても少ない。でも、大手メーカーのロボット開発支援を多数手がけているセントラルエンジニアリングなら、チャンスが増えると想いました。そして思い通り、夢を実現できました」
みなさんの夢を、ぜひ、私たちと一緒に実現していきましょう。