電気講師の渡辺です。
以下の2台の車のデザイン、どこか似ていると感じませんか!
以下の写真は1960年発売の軽自動車マツダR360その7年後の1967年に発売された、マツダ コスモスポーツです。
コスモと比較の為に横に引き延ばしたR360です、実際の縦横比をデフォルメしています。
何となく、コスモと共通性がある様に感じます。
今度はコスモの画像をR360に合わせて見ました。
結果は伸ばした時と同じで、やはりどことなくルーツは同じではないかと思えます。
リサイズするとどうでしょう、コスモもR360も何となく共通性を感じます。マツダが日々独自技術を磨き積み上げた結果、世界が注目する車に至ったのだと思いました。この独自性技術の積み重ねが今日の車作りに繋がっていると思われます。
“マツダ コスモスポーツ”(コスモ)は世界発のロータリーエンジンを搭載した、魅力的で独創的な純粋に美しいと感じるデザインです。果たしてこれはどのように開発されたか、非常に興味があります、私の考察では、同じ継父の、技術が継承されたデザインだと感じました。
コスモは1967年、東洋工業から(現マツダ)東京モータショーでの新車発表でマスコミや世間の注目をあびていました。コスモは世界初のロータリーエンジンを搭載し、低く伸びやかで人々の心を魅了する近未来的デザインでした。この車は自動車愛好家でなくとも、その斬新性に興味をそそられる、時代を先取りしたセンセーショナルな登場でした。私もコスモ発表の時を覚えています。今見ても現代に十分通用する風貌をしています。これは独自技術を磨いて結実させた結果だと言えると思います。
以下は発表当時のプロフィールです。
この見るものを魅了させるデザインについて、生まれた背景を知りたいと思い、いろいろ調べて私なりに、推察を加えてみました。
この車は、イタリアのカロッツェリアなど先進の力を借りながら、自らの力を蓄えてスキルアップにより、コスモが生まれたそうです。
私が注目したのは、コスモ発売以前にも独自技術と独自デザインはマツダの社内で培われていたようです、その下地があって独自性が発揮されたのだろうと思います。
さて、この事例を新卒研修生、又は現在既職者の皆さんにもこの事例は学ぶ所が多々あると感じています。
技術者としてのキャリア形成の取り組み方、積み上げ方は参考になるのではと思います。
技術者として、学生時代からの積み上げ、社会人になって、技術現場で積み上げる技術は、技術者のキャリアそのものです、積み上げた技術はいつか花開く時が来るでしょう。
技術者の皆さん、日々の研さんを楽しみながら、スキルアップに繋げる事を願っています、又私もA-LABOにて全力で皆さんを支えます。