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SF小説とその残したもの(その1)【電気エンジニアトレーナー加藤です】

2021年12月03日

電気エンジニアトレーナー加藤です。

 

SF(サイエンスフィクション)というと最近はちょっと死語になりかけているような気がしてが、あぁ”スターウォーズ”ねと思われる人も多いのかなと思います。日本ですと宇宙戦艦ヤマトやエヴァンゲリオンなんかでしょうか。SFはフランス人のジュール・ヴェルヌが書いた”月世界旅行”が最初といわれていますが、有名なのは”海底2万マイルでしょうか。1800年代科学技術が急速に発達し科学技術を小説に取込み未来を想像した作品が好評を得てたくさん作られるようになりました。ちなみに同じころの日本は幕末のドタバタ騒ぎをやっていましたね。

 

 作家が当時の先端科学技術の成果やそれをもとにした未来予測をもとに人の成長や人と世界とのかかわりを描いた作品が書かれるようになり、現実世界の制約にとらわれずにドラマを作れるので1940年ごろは多く作家が活躍し映画化された作品もたくさんあります。ただし、想像の中で新たな世界を作込まなければならないので作家の想像力が不足していると荒唐無稽なお話になってしまい初期のころは稚拙な作品もたくさん生み出されました。

 

 1940年代以降科学技術は大きく発展し、またそれまで活動していた作家が戦争にかかわることで最新の技術開発に実際に触れることで、科学技術に裏打ちされた完成度の高い世界観を持つSF小説が作られるようになっていきました。この時代には優れた作品がたくさん生まれています。またSFに書かれた内容が参考になって新たに生まれた技術もあったのです。

今回はそんなお話の紹介と技術者として想像すること・想像するには?といったことについてのお話しです。世の中の流れに大きな足跡を残した素敵なSF作家はたくさんいますが、その中から数人を厳選(私の独断と偏見で)して何回かに分けて記事にしたいと思います、よろしくお付き合いください。

 

画像1今回紹介するSF作家はジュール・ヴェルヌです彼が最初のSF作家といわれていますが代表作は、海底2万マイルでしょうか、この話の中でノーチラス号という潜水艦が登場します。同時代に潜水艦は存在していますが試作レベルでした。ヴェルヌは実用的な潜水艦はどんなものかを想像しながら作品を作っていったのでしょう。

”ノーチラス号”の動力は海水から採取した塩化ナトリウムをもとにしたナトリウム/水銀電池で電動モータを駆動するものでした。これは電池形式こそ違いますが現代の潜水艦で使用されている動力方式そのものですね。他にも海中を照らすための反射鏡を備えた強力なライト、耐圧ガラス製の窓等現代に通じる技術が数多く盛り込まれています。

彼は当時のパリでの生活を通して、知人、新聞記事、論文、図書、等から得た情報をもとに想像力を駆使し物語の世界を組立てていったと思います、そしてその結果はかなり正確に現在を予測できています。

なぜこんな正確な未来予測ができたのでしょう?当時は急速に社会が発達した時代でしたから毎日が新しい刺激があった楽しい時代だったと思います。ただし伝わってくる情報はアヤシイ情報もたくさんあったと思います、その中から正しいあるいはあるべき情報を的確に選択していった彼の力の源は何だったのでしょう?

私は、それは基礎力だったと思いっています語学、数学、理科の基礎をしっかり身につけていたので、玉石混交の情報の中から正しいものを選択し予測できたのだと思っています。これは現代の私たちにも通用することで、基礎をしっかり自分のものにしておけば、ネットの中から正しく情報を引き出せますし、応用力も発揮できます。ここで言う基礎力とは中学・高校で学んだことを指しています、きちんと理解できていれば本当にこれで十分です、中学・高校の思い出とともに当時の教科書に付き合ってみてはいかがでしょう?新しいものが見えてくるかもです。

 

最後におすすめSF小説の紹介サイトURLを載せます

https://honto.jp/article/book/sf-novel.html

 

SF小説に関するWikiURL

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

 

ジュール・ガブリエル・ヴェルヌ - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8C