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SF小説とその残したもの(その2)電気エンジニアトレーナー加藤です】

2022年2月01日

電気エンジニアトレーナー加藤です。

 

画像1-2その1のジュール・ヴェルヌに続いて紹介するのはアーサー・C ・クラークです、彼は20世紀を代表するSF作家といわれていますがわかりやすいところでは2001年宇宙の旅という映画の原作者です。この映画は人類の誕生から新人類の誕生を示唆するかなり難解ですが初めの方の宇宙船オリオン号のシーンとか木星に向かう宇宙船ディスカバリー号のシーンは当時としては最先端の特撮技術が使われていて映画として素晴らしい作品です。

 

 

クラークは第二次大戦中にイギリス軍の将校としてレーダの開発に携わりレーダによる早期警戒システムの構築にかかわりました、まだ人工衛星も宇宙に届くロケットさえもなかった1945年に人工衛星を用いた無線通信の中継という論文を発表し静止衛星同士で中継を行い全世界をカバーできることとその有用性にについて述べています。レーダシステム開発にかかわり無線通信に関する理解を深めたことで、全世界レベルで通信が出来たら、それを実現するためにどうしたら良いか想像することで提案できたのだと思います。ちなみに、最初の静止衛星は1964年に打上げられたシンコム3で東京オリンピックのテレビ中継に使用されました。彼は自分の想像したものが現実になり多くの人に利用されるのを自分で確かめることのできた幸せな人です、後日談として”あのとき特許を取っておけばよかった”と言っていたそうです(たしかに! でもこんなに早く実現すると思ってなかったんでしょうね)。また、先述の”2001年宇宙の旅の中では宇宙船ディスカバリー号の運用と乗組員の生命維持を担うHALと呼ばれる人工知能が登場します、こちらはまだ実現できていませんね。

※静止衛星:赤道上空36000kmの軌道上にある人工衛星の周期は24時間となり地上から見るといつも同じ場所に静止しているように見える。

彼が特許を取っていたら、いまや静止衛星を使った衛星通信が社会を支えていますから莫大な特許料収入が得られたことでしょう。エンジニアを目指すなら特許を出せるエンジニアになりませんか?特許って敷居が高そうに感じますが、新しいことをする時には何かしらの特許ネタがあるものです、自分が取り組んできたものから新規性を抽出して特許を書くのにはある程度訓練が必要ですが一番良い訓練方法は既出の特許を読んでみることです、いまでは無料で使いやすい検索サイトががありますからぜひ利用してみてください問題解決のヒントがつかめるかもです。

 

本記事に関連するURLを以下に示します。

 

SF小説に関するWikiURL

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

 

アーサー・C・クラーク – Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%BBC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF

 

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