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見えない電気信号が見える“オシロスコープ“について【電気エンジニアトレーナー渡辺です】

2021年10月04日

電気エンジニアトレーナー渡辺です。

 

一般的に電気は苦手とする人の意見は、電気は目に見えないから好きになれないと言う人がいますが、その目に見えない部分を見える様にするのがオシロスコープです。
電気信号が見える様になれば、大部分の電気の働き、現象、故障個所の特定など様々な事ができるようになります。
なにより、電気信号が見えるので、電気に対する苦手感が減ります。
A-LABOでもオシロスコープの取り扱い方法の研修を行っています、ぜひ多数のご参加をお待ちしています。

A-LABOで研修用に使用しているオシロスコープの外観は以下のものです
Tektronixの型式tbs1000です、主な仕様は
周波数帯域:50MHz
2チャンネル機種
サンプル・レート: 1GS/s(全チャンネル)
レコード長:20kポイント(全チャンネル)


目に見えない家庭用商用電源100Vを見ることができます。

 

このオシロスコープで家庭用電源100Vの電圧を測定すると以下の様に測定できます。
家庭の電気は100Vと言っているのは「実効値」の電圧を指しています、100Vの商用電源は交流ですから、時間と共に刻々と変化しています。
その時間と共に変化する様子が赤い線でしめされています、プラスの最大値は+141V、マイナスの最小値は-141Vです。
つまり家庭用の商用電源は+141Vから-141Vまで変化していることがわかります。

 



オシロスコープは技術の進歩と共に、高性能低価格になり、個人でも持てる様になってきました。

参考までに、以下は日本で最初に開発われたオシロスコープです。
1954年に岩崎通信機からの国産機1号機です、販売価格は不明ですが、性能は先ほどのTBS1000よりはるかに劣っていたと思います。
このオシロスコープは重くて移動が不便なので、台車の上に乗っていました。
電気技術者は電気信号を何とか見たいと思っていました、そのようなきっかけからオシロスコープは開発されました。

 

 


出展
Tetronix   https://jp.tek.com/-/media/images/product-series/tbs1000/tektronix_tbs1000c_education-features_warranty_angle.jpg?h=401&w=550
岩崎通信機   https://www.suginamigaku.org/2021/08/shinise-iwatsu.html