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腕時計

2021年5月25日

時を崇拝する 機械設計講師 上原です。

 

その昔「金さえあれば 世界は何とでできる!」と豪語した輩がいる。

しかし・・・・・

どんなに金を積んでも どうにもならない物がある。

時間・・・・・。

どうにもならない物だからこそ・・・・

人は 時と言う物を見守るために

“時計”というカラクリを使うのではないだろうか・・・・・。

それは 「永遠に変わる事無く刻み続けられる“時”」に対する「羨望」なのか?

それとも 「何物にも動じ無い“時”」に対する「恐れ」なのだろうか・・・・・?

とにかく 「私 腕時計が好きです!」

 

いつも愛用しているのは これ!

ソーラーセル式電波時計。

電池交換も時刻調整も必要ない。

方位磁石機能気圧計機能が付いているのでバイクで走る時にとても便利。

更に コレを加えると“鬼に金棒!” 

小型GPSレシーバー。最強のタッグである!

しかし完璧主義から逃れてたまにこんな時計を使う事がある。

自動巻き・機械式腕時計。これはこれで電池切れの心配がない。

良く見ると目盛板に計算尺が組み込まれている。パイロットウオッチと言う部類の時計である。

多くの人に知られた有名ブランドではなく、余り知られていないブランド。

 

「お 凄い時計してるなぁ それいくらいするの?」と 値段を必ず聞いてくる輩が居る。

私はいつもこう答える。「45(よんご)。」

友人  「え“っ!? 給料1ヶ月分? じゃないよね・・・・・?」

私   「うん 桁が違う!」

友人  「え“ぇ? 45・・・・0万? 車 買えちゃうよ~」

私   「だから けたがちがうんだってば・・・・・・。」

友人  「え“ぇぇ~~~~~!!! 4500万円!

  ひょぇ~ すっげ~~~!」

どうやら、彼の前には全財産をつぎ込んで腕時計を買った浪費家が居るらしい・・・・。

 

ここまで来ると「4500円だ・・・!」と 言えなくなってしまった・・・・・。

もうしばらく 4500万円の時計と言う事で楽しんでおくことにしよう・・・・・。

・・・ぁ このブログで バレてしまった・・・・か?

 

この時計の良いところ・・・・。

他人と滅多にダブらない。(あまり知られていないメーカーである。)

目盛りが個人の好み通り ごちゃごちゃしていて格好良い(と思っている。)

一見 超高級っぽく見える。(しかし・・・・・。 話題性がある。話に花が咲く。)

こんなところに価値を見出しています。

 

製造業では一般的に コストダウンの手法として当たり前のVEですが

正確に言うと 顧客要求を確実に見出し 最適化した商品の設計する事による「ロスコスト削減」のための手法です。

この時計は 4500(万?)円という価格でありながら 私の希望を全て満たしてくれています。

つまり 最低限のコストで 最大の価値を私に提供してくれる商品なのです。

 

私の受け持つ講座では 至る所で「この部品は何のための物なのか? どこが大切なのか?」という問いかけをしています。そして 最適化設計のご案内をしています。

皆さんも この時計の様に 4500円で 4500万円?の価値を見出してみませんか?