就職活動を始めたときに、「新聞を読みなさい」「ニュースを見なさい」と就職課や、周囲の人から言われた方は多いと思いますが、そもそも、新聞ってちゃんと読んだことありますか?
インターネットやスマートフォンで情報を取得することが簡単になった現在、新聞の購読者数というのは年々減少傾向にあるそうです。
日本新聞協会の調査によると、2016年の新聞の発行部数は、約4327万部。(※スポーツ紙も含む)
2000年の時点では、約5370万部だったことを考えると、21世紀に入って1000万部以上、発行部数が減っていることがわかります。
そもそも就活の時に新聞を読む必要性はあるの?
就活の際に読みなさいと言われる新聞は、圧倒的に「日本経済新聞」が多いでしょう。
学生の皆さんには、あまり馴染みがない新聞かもしれません。
購読者数が圧倒的に減っている新聞は、ちまたでいう“オワコン”なのではないか―?自分でネットサーフィンをして、TwitterやYahoo!Newsから引っ張ってくる方が、お金も掛からないし、よっぽど経済的じゃないの?
そんな風に思ってしまう方もいるのではないでしょうか?
では、何故インターネットで容易に情報が取れる2017年に、大人はあえて「新聞を読みなさい」というのでしょうか。
新聞はナナメ読みでも読んだ方がいい
結論からいうと、新聞を読んだからと言って、内定獲得には直結しません。
それでも私は、新聞を読むことをお勧めします。
理由は下記の3つ。
①企業の役員(=最終面接官)はほぼ日経新聞を読んでいる
②志望動機の考えるためのネタの宝庫
③タイトルだけでも眺めていれば、時事ネタ、社会や経済の動きをなんとなく把握できる
先に述べたように、今はどこからでも情報を取ってくることができます。
アメリカの大統領が直接メディアより先に、Twitterで情報を発信したり、「メディアが報道しない真実」的な情報がネットで炎上して、テレビ等で報道される…そんな時代です。
逆を言えば、情報が溢れかえりすぎて、どの情報をGetすれば就活に役立つのか、ネットニュースを眺めていても全然分からず、結局エンタメやスポーツニュースに流れてしまう…。
そんな経験ありませんか?
新聞がいいのは、無駄な時間を使わず、政治や経済等の社会トピックを知ることが出来る点です。
そして、若者の活字離れが進むと言われている世の中で、もし文章を読むことが苦手な人がいるならば、タイトルだけでも眺めていれば、なんとなく社会で注目されている時事のキーワードが見えてくると思います。
例えば、加計学園、森友問題、豊洲移転、都民ファースト、RFID、ドローン、自動運転…etc
企業の役員クラスになると、日経新聞を読んでいる人が殆どでしょう。
ちゃんと時事ネタを知っていると、最終面接の際、話が弾む可能性が上がるかもしれません。
また、志望動機等を考える際に、社会の動きが分かっていれば、もっと説得力のある志望動機が書けるかもしれません。
新聞を読んだら、内定採れるよ、なんて嘘はいいませんが、読んだ方が自分のためになると自信を持って言えます。
10分間、ネットサーフィンをして今の自分の興味のある嘘か誠か分からない情報をGetすることに勤しむのか、それとも10分間、未来の自分に投資してビジネスや政治の情報をGetするために使うのか。
結局は皆さんの価値観と考え方次第です。
新聞以外でお勧めの本
新聞以外で就活生必読と言われる本だと、四季報が有名です。それ以外にも、私が少し読んでみると面白いかも、と思った本がこちらです。
●日本の給料&職業図鑑
これは、RPG風に職業が解説されています。
例えば、営業職だったら、現代のグラディエーターとの記載があったり。
業界研究もすごく大切ですが、職種について詳しく知らない方がいたら、これを見てみるとなんとなく職種のイメージが湧くかもしれません。
ノウハウ本は、ちまたに溢れかえっています。
例えば、エントリーシートの書き方や、SPI対策、面接の指南本に受かる志望動機の書き方etc...
これらを読むことは大事ですが、多分、読んでいるうちに飽きてきてしまうと思います。
たまには、気分転換で上記の本や、ノウハウではなく、ご自身の糧となるような、文学やビジネスメソッドの本を読んでみるといいかもしれません。
まとめ
いろいろ書いてきましたが、今回のポイントは、
☑就活中は新聞はやっぱり読んだ方が良い
☑未来の自分に投資するつもりで、一日10分新聞を斜め読みすべし
☑就活テクニックやノウハウだけに頼るのではなく、面接官と話すネタとなるような本も読むべし
上記3つです。
メソッドも大事ですが、会話をしていて、この人面白いな、話題が豊富だな、と思われるような人材になるためにも、一日10分間の自分磨きを始めてみたら如何でしょう?
皆さまの就職活動が、実りのあるものであるよう祈っています。
追記
~参考記事~