
オーケストラで鍛えた聴覚と
設計技術を駆使し、
自動車のノイズに立ち向かう
自動車/機械設計
新井 一矢
新井 一矢
自動車/機械設計
配属先:大手自動車メーカー
埼玉県 出身
2015年 新卒入社/ 東京電機大学 出身
学部・専攻/ 機械工学科
これまでの経歴・プロジェクト
・駆動系入力検討
・駆動系音振解析
入社のきっかけ
歴史が長く、同業他社と比較して堅実さを感じられたこと。
セントラルエンジニアリングで働くことについて
自動車の音・振動を解析し、
原因を追究するスペシャリストへ
私は入社後すぐに自動車メーカーのグループ会社に配属され、約5年にわたり自動車の駆動系(エンジンの出力を駆動輪に伝える部品の総称)の強度確認・検討を手掛けていましたが、半年ほど前からは自動車の騒音・振動の解析業務を担当しています。解析に当たっては実際に車両を施設で走らせ、私自ら助手席や後部座席に座って音を測定します。ミッションは単なる音量の計測ではなく、「何が原因でどんなノイズが発生しているか」まで特定すること。
自動車のノイズはエンジンの回転数やトランスミッションの変速、制御プログラムの動作、さらには車両の重量など、様々な要因が複雑に組み合わさって発生します。音を正確に解析するためには、自動車の構造や音・振動に関する知識に加え、研ぎ澄まされた聴覚と集中力が欠かせません。今の私はまだまだ新しい知識を習得している最中ですが、アマチュアオーケストラでコントラバスを弾いている経験から、集中して音を聞き分けることには多少慣れています。機械系の知識と「耳」を活かし、専門性の高い分野で技術を磨ける現在の仕事に、やりがいを感じます。
思い出に残っている仕事
駆動系の強度測定の専門家として自動車メーカー内でも頼りにされた
以前担当していた駆動系の強度検討業務は約5年の経験があり、私にとっては思い出深い仕事となっています。
強度検討とは、自動車が様々な条件(たとえばアクセル全開で急発進するなど)で走行したとき部品にどの程度の負荷がかかるか計算し、実際にその条件でテスト走行して破損状態を確認することで、部品の最適な強度を導き出す仕事。私はデータの分析、実験立会い、報告資料作成、報告業務などを担当しました。
自動車の強度検討において難しいのは、いかに強度性能とコストのバランスを取るか。「実用車として必要な強度を満たしつつ、なるべくコストの低いクルマ作り」のため、最適な実験設定と正確なデータ分析が求められます。私も経験を積むうちにそれが徐々に身に付き、気がつけば「負荷測定のプロ」として配属先のメーカー内で信頼され、他の部署の社員からも相談を受けるようになりました。さらに、国内外で販売された車両で部品の破損が起こったとき、同様の条件で実験をして原因究明するのも私たちの役目。無事に解決できたときには、安全な自動車開発に貢献できたという達成感を感じました。
セントラルエンジニアリングを一言で表すと?
自由
私は入社後すぐに自動車メーカーに配属されたのですが、どんなふうに仕事を進めるかについてセントラルエンジニアリングから干渉されることはなく、私の裁量に任せてもらえているため、自由に働けていると思います。
また、A-LABOの研修やレクリエーションイベントも強制参加ではなく、各自の希望で利用できるところが嬉しいです。
そんなわたしは・・・
アマチュアオーケストラでコントラバスを演奏
私は高校時代からコントラバスを始め、現在もアマチュアオーケストラに所属して演奏活動を続けています。
オーケストラの面白いところは、一プレイヤーとして自分らしい音を奏でると同時に、大勢の仲間と音をそろえて調和を楽しめること。特にコントラバスは音楽の「ベース」を支える楽器なので、自分勝手な演奏はNG。「周囲と調和しながら自分の個性を発揮する」姿勢は、音楽だけでなく仕事にも活かされていると思います。
オフの過ごしかた
楽器、プラモデル、
読書などをのんびり楽しむ
オーケストラの合奏練習がある日はそれに参加していますが、その他の休日は楽器以外の趣味も楽しんでいます。
最近は読書が好きで、今読んでいるのは映像化もされた『銀河英雄伝説』。全10巻に及ぶ大作ですがすでに2回読破しており、現在は3週目です。その他、コツコツとプラモデルを組み立てたり、テレビを見たりするのも好きです。