今回は、
当社が創業以来ずっと大切にしてきた企業理念についてお話しいたします。
当社の企業理念は、『家族に誇れる会社であれ』です。
皆さんにとって「家族」とはどんな存在でしょうか?
大切な存在、幸せにしたい存在ではないでしょうか。
これは性別や年齢、国籍さえも関係ない、普遍的なものだと思います。
家族に誇れる会社とは言い換えれば「家族に誇れる仕事」をするということでもありますが、皆さんにとって「家族に誇れる仕事」とはどんな仕事でしょうか?
大規模な都市開発や発電所などの社会インフラなどの規模の大きな仕事でしょうか?
車や飛行機の設計や最先端の技術で世の中のニーズに応える仕事でしょうか?
政治家の方や大学教授など、先生と呼ばれる仕事でしょうか?
誠実に真摯にコンプライアンスをしっかり守って仕事をすることでしょうか?
おうちにたくさんのお給料を持って帰れる仕事でしょうか?(笑)
人によってさまざま。いろいろな考え方があると思います。
もちろん当社でも、いろいろな考え方があっていいと考えています。
ただ、家族という一番身近な方に、胸を張って言える、そんな仕事をしてほしいという願いを込めてこの理念を掲げています。
手前味噌ではありますが、当社の歴史の中で、少しだけ、これは家族に誇っていいんじゃないだろうかと思っているエピソードがあります。それを紹介させてください。
少し古いお話になりますが、2008年の事、投資銀行の破綻から始まった世界的な恐慌。
そうです、「リーマンショック」が起きました。
若い皆さんは、記憶にないかと思いますが、当社はそんな状況下においてもリストラをすること無く、乗り切ることができたのです。
当時はメーカーや企業の社員解雇や派遣社員の契約終了が相次ぎました。
当社もその影響を受け、100名以上の社員がお客様からプロジェクトの終了を言い渡され、仕事がない状態になりました。
本社に戻ってきた社員は、研修や自宅待機となりました。
当然、仕事が無いわけですから、企業の業績は赤字となり経営を圧迫しました。
しかしながら、そんなときでも当時の当社代表は「リストラは一切しない」と断言し、「すべてのエンジニアの雇用を守りなさい。」という指示を出しました。
どうすればよいのか、本当に皆が一生懸命考え、その中から、できることをすべて行いました。
いろいろなお客様にたくさんのお願いもしました。
短期の仕事や慣れない仕事もお請けしました。
リスクを覚悟の上、新しい他の事業分野にも進出しました。
そして、景気が回復するのを待ちました。
幸い、約1年で徐々に仕事が戻ってきました。そして、何とか切り抜けることが出来、すべての社員が技術の現場に戻ることができたのです。
当社が幅広いお客様とのお取引があったこと、そしてそのお取引先のご理解・ご協力を頂けたことが、切り抜けることができた大きな理由だと思います。
本当に感謝しかありません。ありがとうございました。
「雇用を守る」という企業にとっては当たり前の事ですが、それを実現するには、大変な努力が必要であることを、身をもって理解できた出来事でした。
当社の企業理念「家族に誇れる会社」である事は、私たちにとって大きな挑戦であり、達成したい目標であり、目指すべき姿です。
変化の激しいこの世の中で、お客様の期待に応え、社員みんなの満足を得る為に、この企業理念を胸に日々努力し、チャレンジし続けたいと思っています。
By Gohara