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2024.04.22更新

セントラルエンジニアリング2024年度新入社員研修 ~社会人としての自覚と主体性を育む~(後編)

みなさんこんにちは!エンジニアの未来 編集部中村です。

本年のセントラルエンジニアリング24卒新入社員研修は、セントラルエンジニアリンググループの研修施設A-LABO事務局長 中﨑洋さんが基幹となり、内容を構築しました。研修の長として日々現場を取り仕切る中、新卒研修についてお話しを伺ってまいりました。記事の中では、研修の趣旨と新社会人への熱い想いが語られていますので、ぜひ最後までお読みください。


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※この記事は「後編」です。「前編」を未読の方はこちらから

 

 

社会人(エンジニア)としての自覚と主体性を育む

 

―― セントラルの新卒研修はビジネス基礎研修と技術研修に分かれていますね。この構造について教えてください。

 

プロセスとしては、社会人の基礎となる「ビジネス基礎研修」2週間と「技術研修」2週間の2段構えになっています。業種によっては、基礎研修のみの会社もありますが、当社は技術サービスを提供する側のため、エンジニアとしての技術力と意識を高めてもらう必要があり、このような形式をとっております。

基礎研修期間の2週間は、1週目は必要知識をインプットするフェーズ、2週目はその知識を使ってアウトプットできるようになるフェーズです。全体としては、何といっても社会人基礎力を身につけてもらうことが主題ですので、基礎研修内で社会人としての基礎を習得するファーストステージと、後半はセカンドステージとして、エンジニアとしての自分たちの役割、使命の意識を高めつつ、主体性を持ち、チームワークの中で実践してもらう研修内容になっていきます。

 

―― エンジニアとしての自覚を持っていただくために、どういった内容を伝えるのですか?

 

実際の体験談や、先輩社員からの講話もありますし、特にエンジニアとしてのものの考え方を伝えています。技術者というのは、技術をもって世の中を豊かにしていくことが使命なわけです。となると、どういう考え方を持って仕事に挑まなければいけないかということも研修の中で理解してもらっています。

 

―― 技術者の考え方とは?

 

学生時代までは、問題があった時に、こうだからできないですという説明がよくあったかと思いますが、エンジニアというのはそうではないのです。基本的なスタンスとして、できないことを肯定してしまったら、技術は成立しません。どうしたらできるのかを考えるのが、エンジニア(みなさん)なのですよと伝えています。

 

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―― 技術研修はどういった研修になるのですか?

技術研修期間でのカリキュラム内容は、機械研修、電気研修などの分野ごとの内容に絞り、新入社員にどう成長していってもらうかというところでマッチングしています。研修生はチームを組み、演習問題に取り組みます。新たな技術的な知識をはじめに教えて個々に理解してもらった後、その知識を使う演習問題を渡し、チームで考え、知識を高め合い、相互理解のもとに進めていく形式です。最終的には実際の現場と同様に、チームでバランスを取っていくというところに繋がっていく仕組みですね。

 

―― 今年の新卒社員たちに特徴はありますか?

 

とても素直で真面目です。

 

―― そういった傾向は毎年違うものなのですか?

違うところはありますね。元気な人と静かな人の差が極端な時期もありました。今年は、話をしている中では、自分が何をする、自分が進む方向をある程度、覚悟とまでいかずとも、意識して入社しているように感じます。

 

―― 悩んでいる研修生にはどのように対応しているのでしょうか?

 

そうですね。例えば技術の研修であっても、悩んでいる社員には私が1on1(マンツーマン面談)をして、本人がどういうことで不安なのか、悩んでいるのかというところを明確にしてあげて、その上で進むべき方向性を一緒に考えたり、研修への臨み方をある程度伝えてあげています。

 

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―― この新卒研修中に研修生の成長を感じる瞬間などはありますか?

 

成長は感じます。とくに行動の部分ですね。こちらが細かく指示を出さなくても、さっと一斉に行動に移せるようになりました。さらによく見ると、最初は個人プレーで動いていたのが、徐々にチームメンバーとああしようこうしようと話し合いながら進められるようになってきた姿勢ははっきり見てとれます。

 

―― 研修生には、(例えば物の置き位置、仕組みなど)はこれでいいのかと自主的に考え、改善の提案をしたり、色々なことに気づいてほしいと思っている旨は伝えているのですか?

 

もちろんです。そして自主的は求めていません。自主性があるのが前提であり、求めているのは主体性だと伝えています。

 

※自主性:自主性は他者が決めたことを率先して実行すること

※主体性:自らの気付きから、自ら考え、自ら判断して責任をもって行動すること

 

自主的にやるのは学生で、彼らはもう学び終わっているはずです。だから私はこの研修の冒頭に、彼らに「私たちは皆さんを一人前の大人として見ています」と伝えています。大人としての行動をしてください。大人(成人)には社会的な責任がありますよね、その基準で判断するということです。またこの場はセミナーではなく、あなたたちはお給料をもらっています。ですからこれは仕事なのです。仕事だとしたら、この状況(考えずに放置していることなど)で本当に仕事だと言えるものですか? よく考えてくださいという話もしています。その際には、具体的な指示はしないようにしています。

 

そうすると、彼らは自分たちで動き出せるのです。彼らには一方的に言うばかりではなく、彼らを受け入れて、きちんと認めた上で自らやるべきことを考えてもらわないと、いずれ訪れる局面局面で彼らはどうしていいのかわからなくなってしまいます。

 

―― 立場が明確になると迷わず行動ができそうですね。

 

指示に対して、彼らは慌てることなく、しっかりと反応はしてくれています。だから今年の新卒は落ち着いてよく考えているように感じます。

 

―― そんな彼らにメッセージをお願いします。

 

「できないことは責めないけど、やらないことは責める」と伝えていて、私がエンジニア時代から学生に伝えている話です。

 

「みなさん、自分が今までできなかったことで、悔しい思いをしたことがたくさんあると思いますが、それは本当にできなかったことなのでしょうか? やらなかったということはありませんか? 仕事であれば、そうはいきません。やらなかったでは済まないのです。やりきらなければいけなくなるのです。そのため、今のうちに気持ちを整理しておいてください。もし、やらなかったというものが自分の中にあるならば、きっとそれが今、しこりとなって後悔に繋がっているはずなのです。それを出来なかったことにしてごまかさないでください。きちんと正面から受け止めてください。そして、次に向かってください、次にこうなってたまるかと思って、次の行動をしてください。」

 

―― ありがとうございます。それでは最後に研修の現場責任者としての想いをお願いします。

 

セントラルに入社する社員はほとんどがエンジニアになります。エンジニアになることを夢見て、憧れて、あるいはそこに自分の人生におけるメリットを感じて入社しているわけです。これは普遍的なものです。ですから、その志をしっかりと会社が受け止め、向き合って育ててあげなければなりません。帰属意識が生まれにくい勤務体系の中でも、この研修を受けて巣立っていく新卒社員には、社会にしっかりと対応し、充実したエンジニア人生を過ごし、成長していってもらいたいと思います。

 

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中﨑 洋 プロフィール


エンジニアとして新卒入社。

専門分野は機械設計で、原子力発電プラントの設計に15年間従事。

その後営業職へ転向。

社内体制の変化に伴い、A-LABOにて後進の育成のために機械トレーナーに就任。

現在は事務局長として管理責任者も兼務。

 

 

 


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