上里：「本日はよろしくお願いいたします。」

久保：「こちらこそお願いいたします。」

金子：「よろしくお願いいたします。」

上里：「まずは大きな視点で、業務管理部という部署はどのようなことをしているのでしょうか？」

久保：「エンジニアのみなさんが円滑に業務に取り組んでいただくためのサポート業務がメインとなります。社員の皆さんとは入社以降、勤怠や経費精算、各種事務手続きなどで、ずっと密接に関わっていく部門となります。サポートをするためには、営業メンバーや採用メンバーとの連携も欠かせません。また就業先の企業様との事務手続きも重要な業務となります。」

上里：「私も入社以降、いろいろな手続きでお世話になっています。」

金子：「エンジニア社員や上里さんだけではなく（笑）営業とお客様とのやりとりであったり、採用や人材開発であったり、各部門のメンバーのサポートもしています。社内行事の際には裏方業務の手伝いなどもしますね。」

上里：「すべての社員の業務のサポートをしているんですね。たいへんな業務量になるかと想像できますが、どのように分担されているのでしょうか？」

久保：「分担に関しては、財務経理、営業事務、労務、総務の4チームになっています。

【財務経理】お金の管理がメインです。社員の経費精算、お客様からの入金確認、決算後は、国に対して確定申告し、法人税を支払うところまでの一連の計算、処理をしています。

【営業事務】お客様先に行って働いている社員の契約の管理、請求書の発行などをしています。

【労務】社員のみなさんの勤怠管理からお給料の支払い、社会保険手続き。入退社時の書類管理、手続き、説明など社員関連の業務がメインになります。

最後に【総務】ですね。これまでは総務の業務はチームを問わずにできるところで分担して対応していたのですが、正式にチームとして2022年7月に新設しました。会社全体に関わる部分、許認可の更新や契約書のチェックなど専門的なものから、庶務的な業務まで含めて、ここまでお話した3チームに当てはまらない業務全般を担当します。」

上里：「営業事務の方と営業さんが会話をしているのをよく見かけますね。」

金子：「そうですね、やはり契約や就業先の情報は最初に営業に入りますから、業務管理と営業の連携は重要です。お互いがいないと困るという関係でもありますし、うまくいかないとお客様にも社員のみなさんにも迷惑がかかってしまいます。また、お客様先によって請求方法も契約のしかたも違うので、柔軟性のある対応も求められますね。」

【業務管理という仕事】

上里：「業務管理部の仕事はサッカーで例えると、GK（ゴールキーパー）のようなポジションですね。出場して後ろを固めてもらわないと攻撃にも集中できない。そしてGKのミスはそのまま失点に繋がってしまいます。」

久保：「確かにそうですね。お金に関わる業務も多いのでミスが許されません。何重ものチェックをして、細心の注意を払っています。」

金子：「初期の段階での間違いに気づかないと、数か月後に大きな問題になって返って来ることもあったりするんです。そうならないように、ほんの些細な違和感を感じとる注意力が必要ですし、なにより曖昧なままの処理は絶対にできません。」

上里：「一括りに失点（ミス）しないために『守る』といっても、戦術や状況で守り方も変わりますし、多少プランと違っていても結果ゴールを奪われなければ許されることもあります。業務をする上で、ここだけはブレてはいけないと意識していることなどはありますか？」

久保：「そうですね、我々が物事を判断するときには、例えば法令だったり、就業規則がベースにあって、やっぱりこの軸からブレてしまうと、人によってばらつきが出てきてしまいます。自分個人としてはこうしてあげたいなとか、ああしたら絶対喜ばれるんだろうなということがわかっていたとしても、そこはブレてはいけないと決めています。たまにブレたくなりますが（笑）」

金子：「私はですね、業務管理という部署はエンジニアの社員のみなさんに限らず、営業や採用、人材（開発課）など他部署のみなさんにも頼りにされて、『こんな時はどうしたらいいの』と気軽に相談してもらえる部署でありたいと考えています。そして受けた相談にはきちんと回答できるように、各メンバーは担当業務に対して、日々知識に磨きをかけてくれています。例えば労務のメンバーだと労働法規、経理だと会計・簿記や税金の知識、営業事務では派遣法などですね。」

【頻繁な法改正への対応】

久保：「法改正にも対応しなければなりません。法令って、結構頻繁に変わるんですよ。例えば今度の10月、最低賃金が引き上げられて神奈川県は 1,071円になります。こんな情報を我々はみなさんよりもいち早くキャッチして、対応策を共有しなければなりません。」

金子：「毎年、何かしらの法改正がありますね。保険料率なども変わっていきますので、常に頭をブラッシュアップさせて、切り替えていかなければ対応できないんです。」

上里：「それは大変ですね。そういった情報は然るべき機関などから通達が来たりはしないのですか？」

久保：「これがですね、特に教えてもらえる仕組みはないんですよ。HPなどをこちらから見に行かなくてはならない。」

金子：「なので私は、法改正情報のメルマガをいくつか登録しておいて、お昼ご飯を食べながらチェックしています（笑）最近では顧問社労士の先生と月一の打ち合わせがあり、かなり早い段階から具体的な対応などアドバイスいただけるのでたいへん助かっています。」

久保：「あとは国や団体が開催してくれる勉強会に定期的に参加したり、参加したメンバーが今度は部内で勉強会を開いたり。といったこともしています。」

上里：「ルールは絶対に破らないわけですね。」

金子：「そうですね、会社規模が大きくなっていくほど、法令違反をしてしまった時の企業イメージへの影響も大きくなっていきますからね。」

上里：「わざとルール破りのファールをしたりして、試合を有利に進められるようなサッカーとは世界が違いますね。」

久保：「ここ最近で一番大きな変化だったのは働き方改革関連法の施行の時でしたね。その時は改正内容の勉強会を開いて、営業に対策情報を共有しました。業務管理部としても売上にも貢献できることはないかを常に考えるようにいます。」

上里：「業務管理部というと、担当の事務処理だけに集中しているようなイメージがありましたが、ミスが許されないプレッシャーの中、社内全ての業務に携わり、毎年変わるルールにも対応していかなければならない厳しい部署だとわかり驚きました。まさに縁の下の力持ちで、エンジニアさんが安心して力を発揮できるようにサポート役に徹する立場はどんな組織、チームにも必要不可欠な存在ですね。今後もお世話になります！久保さん、金子さん、ありがとうございました！」

久保：「こちらこそありがとうございました！」

金子：「今後もお願いします！」