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2023.10.23更新

アスリート社員「上里琢文が行く!」~ 機械分野の仕事とは?~(後編)

弊社アスリート社員/上里琢文選手(ビーチサッカー日本代表)の「上里琢文が行く!」

今回は弊社研修施設 A-LABOの機械分野のトレーナー、上原 行康 さんへのインタビューです。

この記事は後編です。

 

【内容】

・機械技術者への道

・機械分野の実務内容(求人案件より

 

今回のインタビューは前後編の2つの記事に分けてお届けしています。
ぜひ前編の記事からご覧ください。

前編
https://www.central-engineering.jp/recruit/blog/uesatotakumigaiku20231020

 

表紙-1

 

■機械エンジニアへの道

 

上里:機械エンジニアになるには、機械の学校に行って学ぶしかないのでしょうか?

上原:もちろんしっかり学んで来てくれた方がいいのは間違いありませんが、専門的に学んできていなくても大丈夫です。ものづくりが「好き」で、A-LABOで研修を受けてもらえれば私が教えますから。

 

上里:頼もしい! どういった研修内容なのでしょうか?

 

上原:仕事では何が求められるかわからないので、出来るだけ多くの知識を覚えてもらって、汎用性の高いエンジニアになって欲しいのですが、それには年単位のたいへんな時間がかかります。そのため、私の研修では “私が仕事で使わなかったこと” は「ひとまず必要なし」と判断して、使用頻度の高いものに絞って「ここだけは覚えてください」と結論からお話しします。


「ここだけ」と言っても、少なくとも「数十冊の本」の中から選りすぐりの結論をお話しするので、そこそこの量はあるのですが、まずはそこだけ頑張っていただきます。そうすれば、おそらく職場でなんとかなります。  


方針としては、覚えることを減らすため、まずは1つの公式の考え方で拡大解釈・応用できる範囲を広く説明します。その上で、実際には「1つの公式
1つの答え」なんてことは無いので、問題の答えを出すためには23つの公式を駆使しなくてはならない問題をメインに訓練しています。

 

20230926-DSC05537

 

============

 

※上原トレーナーの研修を受けている研修生のコメント


研修生Mさん「何を質問しても、何かしらの納得できる回答が返ってくるので頼もしいです。」

研修生Kさん「楽しい研修です。ただ知識を詰め込むのではなく、具体的に使う場面を説明していただけるので、スムーズに頭に入って来ます。とても満足しています。」

 

============

 

20230926-DSC05514

 

上里:研修というと、1から100までしっかりと教わるものだと思っていました。限られた時間の中で効率よく習得出来そうですね。研修内容をちゃんとマスターできると1年目でどこまで戦力になりますか?

 

上原:先ほど「なんとかなる」と言ったのはそのあたりの意味を込めています。仕事としてなんとかやっていけはしますが、1年目はおそらく戦力にはなれません。「石の上に3年」と言いますが、1年目は仕事を覚える期間です。自分が戦力かどうかは考えず、周りに迷惑を掛けないことだけ考えてひたすら努力あるのみです。しっかり努力していれば、いつの間にかちゃんと出来るようになり、その積み重ねでいつかは「その道のスペシャリスト」になっているものです。

 

上里:技術の積み上げでスペシャリストになっていくのはサッカーと同じですね。確かに1年目の選手は戦力として試合には出しにくいです。とにかくサッカーは好きで、練習も楽しんでできるような選手が伸びていきますが、機械分野にはどういう人に向いているのですか?

 

20230926-DSC05567

 

上原:同じですよ。とにかくこの仕事が好きな人、興味がある人、努力できる人、あとは我慢できる人ですね。お仕事だから嫌々するという人には向かない分野です。好きだけれども、頑張りたいけれども、うまくいかずに向いてないのかも?と感じる方は、前向きな気持ちを忘れず、うまくいくようになるまで我慢をしてください。そうすればいつの間にかこの道が好きになっているはずです。

 

上里:最初からうまくいく人ばかりではないですよね。仕事をしていく上で大切なことは何でしょうか?

上原:顧客が求めているものを考えることです。例えば「暑い」と言っているのを聞いて、冷たい水を出す発想ができ、「お腹がへった」と聞いて単純に飯を食べたいのか、実はおやつで済むのか、といったことを判断できることが喜ばれます。これはどの業界でも同じかもしれませんね。

 

上里:具体的ではない要求、本人が気づいていないけれども、無意識に求められていることを察する能力ですね。

 

■機械分野の実務内容

 

ここでは、弊社中途採用の求人一覧からピックアップした業務内容をご説明致します。

 

募集職種のご案内

セントラルエンジニアリング中途求人一覧

 

【機械設計】

新しい機械や製品を設計し、図面を作成して製造プロセスを指導する仕事。

【機構設計】機械設計の分類)

機械の動きや機能を設計し、図面やモデル(3D CAD)を作成して、製品がスムーズに動作するようにする。機械の骨格を構築する役割。

 

〈 弊社での業務例 〉

自動車関連部品:シャシー系部品(サスペンション、ステアリング)・エンジン部品・キャビン(ドライバーの乗車部分)部品等

・航空機や宇宙機器の設計

 

【精密機器設計】

微細な部品や技術を使って高精度な装置を設計。

 

〈 弊社での業務例 〉・複合機(プリンター)・液晶ディスプレイ製造装置・超音波診断装置等

 

【CADオペレーター】

コンピュータソフトウェアを使用して設計図や図面を作成し、プロジェクトの視覚的な要素を支援する役割。

 

〈 弊社での業務例 〉・電気製品・発電プラントのボイラー製品・自動車各部品等

 

【生産管理】

製造ラインの効率と品質を最適化し、製品が予定通りに生産されるように計画・監視する仕事。プロセスの改善とタイムリーな生産が肝です。

 

〈 弊社での業務例 〉・自動車のラインの生産管理業務

 

【PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)】

プロジェクトの計画、進捗監視、リソース管理などを中央から支援し、プロジェクトが効果的に実行されるようにする仕事。

 

〈 弊社での業務例 〉・自動車・プラント各種プロジェクト

 

【実験評価エンジニア】

製品やシステムの性能を、実験を通じて評価し、問題を特定して改善策を見つける役割。製品の品質向上に貢献します。

 

〈 弊社での業務例 〉・自動車/電気製品各種実験評価業務

 

【テストエンジニア】

ソフトウェアや製品の品質を確認し、問題を特定して修正する役割です。

 

〈 弊社での業務例 〉・自動車・プラント・電気製品各種テスト業務

 

【車載製品の品質管理】

自動車部品や装置の品質を監視し、製品が安全で信頼性が高いことを確保する役割です。欠陥の早期発見と品質向上が重要な役割です。

 

〈 弊社での業務例 〉・カーオーディオの品質管理

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上里:それでは最後に、現在進路を迷っている学生さん、機械分野に進もうとしている学生さん、それぞれにメッセージをお願いします。

 

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上原:はい、では進路を迷っている学生さんへ。正直、IT分野の人気に押され、機械分野の専攻者は減ってきています。しかしその分、業界では機械エンジニアは引く手あまたになっています。だからきちんと勉強して技術を習得すれば、業界内では引っ張りだこです。あらゆる製造の場面で必要とされるので、職に困ることはないでしょう。

 

そしてこれは全てのエンジニア志望の学生さんに向けてのメッセージです。

 

BAKAになってください。
「馬鹿」ではなく「BAKA」


つまり・・・


Best・・・    最高の、最善の、

Active・・・   活動的な、積極的な

Knowledgeable・ 精通している、博識の

Authority・・・  その分野における第一人者

 

Best Active Knowledgeable Authority になろうと努力することです。


最高の行動力で頑張って、多くの見聞を深めて、その職場の第一人者になること。

しっかり学んで、自信を持てる知識や手技をGETすることです。


そうすれば ・・・ 

You are the TOP ENGINEER!

 

 上里:名言をありがとうございます。本日はありがとうございました!

 

上原:いえいえ、こちらこそ。長話にお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

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上原 行康(うえはら ゆきやす)

 

人呼んで、「国内A級ライセンスの走る技術者」

全日本交通安全協会 安全運転指導員資格所持

 

車載用電子機器メーカーで、設計部門での20年の筐体設計経験と購買部門の活動を経験。数多くの製造現場で習得した豊富な経験とスキルで、多種多様な状況に対応可能。

敷居は低く、間口も広く、研修に来ていただいた方には必ず「お土産」になるスキルを身につけていただく研修を実施するのがモットーです。機械技術の基礎から量産の最先端の裏事情?まで、設計者として独り立ちするまでの道のりを、寄り添った形でお助けします。

 

 

 

スクリーンショット 2022-06-22 9.49.03

上里 琢文(うえさと たくみ)

ー経歴ー
沖縄県宮古島出身。小学校1年生からサッカーを始める。学生時代に、県大会での優勝経験や沖縄県選抜チームに選出される。その活躍が認められ、京都サンガFCにスカウトを受けプロへ転向。その後、FC琉球(沖縄)→SVアラーハイリゲン(オーストリア)→JPVマリキナFC(フィリピン)などのチームを経験し、ビーチサッカーに転向(現 TOKYO VERD BS 所属)。その後、ビーチサッカー日本代表に選出され、FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021で史上初の準優勝を果たし銀メダル獲得。2022年より弊社アスリート社員として入社し、人材開発部マーケティング課
に配属。2023年ビーチサッカー日本代表(背番号5)として選出される。現在、社会人×アスリートとして活躍中。

Instagram:https://www.instagram.com/takumi_uesato/
Twitter  :https://twitter.com/t_uesato

 

 


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