「売り手市場?」「買い手市場?」・・・就活生たちが毎年話題にするテーマですね。
「売り手市場」と言われる昨今ですが、もしかしたら求人が多いから楽に就職できると思っていませんか?あなたがもし、そう思っているならちょっと甘いかもしれません。
企業は「採用基準を落としてまで採用しません」
世間で言われている通り本当に今、「売り手市場」なのでしょうか。
以下の調査結果がリクルートホールディングスより発表されました。
◆大企業と中小企業の求人倍率を比較!
従業員規模 | 2017年卒 | 求人倍率 | 2018年卒 |
300人未満 | 4.16倍 | ↗ |
6.25倍 |
300~999人 |
1.17倍 | ↗ | 1.45倍 |
1000~4999人 | 1.12倍 | ↘ | 1.02倍 |
5000人以上 | 0.59倍 | ↘ | 0.39倍 |
この表を見ると一目瞭然。
大企業は「買い手市場」、中小企業は「売り手市場」とはっきり分かれていることがわかります。
『新聞やニュースで「売り手市場」と言われているから、自分も大企業に入れるかも』と考える学生が増えているため、大企業の求人倍率は下がっているのです。逆に中小企業の求人倍率は上がり続けている、というのがホントのところなのです。
就活の本質を考えると、「買い手市場」か「売り手市場」かという事よりも、企業が求める“資質”が自分にあるかどうかと言ったことの方が、より大切なのではないでしょうか?
大企業で働くこと、中小企業で働くことについては、 下記のブログを参考にしてください。
◆会社の大小で「やりがい」は判断できない!中小企業ならではの働き方を考える
一般的に特需の恩恵を受けているのはオリンピックで使用する競技施設の建設や関連するインフラ整備等に関わる「建築設備業界」です。
しかし、これはあくまでも期間限定のもの。むしろ特需に振り回されることで、オリンピック終了後の景気悪化も懸念されています。
ただ2020年の東京オリンピックではなく、1964年の東京オリンピックの特需が一回りしてという話も新聞やニュースで聞こえてきます。というのも、当時造った道路や橋、建物の老朽化による補強や建て替えが必要な時期になってきているからです。
そして2012年以降の復興需要や耐震化などもまだまだ終わっていません。
職種に関しても設計や施工管理を中心に、営業や技術開発に至るまで、幅広く募集が行われています。
加えて耐震化ニーズの増加に伴った構造設計職や、大手建設会社による杭打ちデータ改ざん問題を受けて、品質管理の需要も高まっているようです。
ここまでをふまえると、建築設備業界はやはり好景気の状態が続きそうですね。
そして建築設備業界の話題に隠れがちですが、実は今、オリンピック特需の話は警備業界、特に女性警備員が熱い!のですが、テーマから外れてしまうのでまたの機会に。
平成27年8月28日に女性活躍推進法が国会で成立しました。これにより、働く場面で活躍したいという希望を持つすべての女性が、その個性と能力を十分に発揮できる社会へと進んでいこうとしています。
この女性活躍推進法の施行を受け、女性の活躍を促す行動計画を策定した企業は、同法で策定が義務付けられた従業員301人以上の企業で81.7%でした。300人以下でも49.1%にのぼります(帝国データバンク)。
人手不足が深刻になるなかで、「優秀な女性を採用したいという企業は実際に増えているようです。
ただ、技術系の職種になると女性を採用したくても難しいのが現状です。
なぜなら、機電系の学部学科で頑張るプレミアム人材『機電系リケジョ』の割合はたったの5%程度しかいないのです。
女性の活躍が叫ばれる昨今、我々にとっても『機電系リケジョ』の採用は、大きなテーマのひとつです。
私も毎年、新卒の会社説明会や面接などで多くの学生と会っています。
数学や生物を勉強している女性はよく見かけますが、機電系の女性は毎年2~3人でしょうか。もし、我こそは!という機電系リケジョの方がいらっしゃいましたらぜひ、当社にエントリーをしてください。特に優遇はしませんけどね(笑)。
最後にどうでもいい話ですが、『リケジョ』とは『理系女子』の略ですが、40年以上前の人気アニメで、2009年に映画化された時は深田恭子さんが演じたヤッターマンの『ドロンジョ』は『泥棒系女子』の略だそうです。