Skip to content
2024.03.01更新

社会人経験がサッカーに与えた影響「FIFAビーチサッカーW杯への決意」PART1 社会人編 〜アスリート社員 上里琢文が行く!〜

弊社アスリート社員/上里琢文選手(ビーチサッカー日本代表)の「上里琢文が行く!」

このシリーズ企画は、上里選手が弊社の部署や社員などにインタビューを実施し、アスリートならではの視点をふまえ、皆さまに弊社のことをより知っていただく為のものになります。

 

2022年7月から始まった本企画ですが、上里選手の契約期間が満了となるため、今回が最終回となります。

FIFAビーチサッカーワールドカップの大会期間(2月16〜25日)に入っている現在ですが、日本代表の合宿前に上里選手にラストインタビューを行いました。およそ2年間の社会人経験で学んだこと、そして今回のW杯に懸ける想いが語られています。今月も2本立てでお送りいたします。

IMG_4321

※この記事は「PART1 社会人経験がサッカーに与えた影響」です。

―― 約2年間の勤務、お疲れ様でした。2月に上里選手の目標であったFIFAビーチサッカーW杯2024が開催され、大会が終了する2月末で契約満了ですね。

 

そうですね。この2年間の総決算です。ここまでお世話になりました。

 

 

―― まずはアスリート社員として入社されたことについて聞かせてください。上里さんは高校卒業後そのままサッカーのプロ契約をしたということですので、もちろん、社会人経験はゼロの状態から、弊社のようなB to B(企業同士の取引)企業に入社されたわけなのですが、最初にどのようなことを感じましたか?

 

最初は、自分に何ができるのだろうかという疑問ばかりでした。でも不安ではありませんでした。経験がないのだから仕方がない、やれることから全力で取り組むだけだと思っていましたので。実際、何をするのかは最初から用意されているわけではなく、「何ができると思いますか?」から始まりました。正直わかりませんでしたし、いくつか頭に浮かんだことをうまく言葉にすることもできませんでした。

 

 

―― 結果、マーケティング課に配属となり、まずはミーティングに参加してもらって会社の全体感を把握してもらおうということになりました。実際にマーケティング課の会議に参加してみていかがでしたか?

 

最初はほんとに何の話をしているのかわかりませんでした。派遣や請負などの業態の話もそうですし、エンジニア業界の業種の話も全くわかりませんでした。ただ、ひたすら感心していたのは覚えています。というのは、その会議の場は実際にエンジニアが手を動かしている現場ではないわけですが、そのミーティングの場が会社を動かしている「芯」のように感じたからです。


特にマーケティングという部署にいるからかもしれませんが、いろいろなリスクを考慮して物事をより良い方向に進めていこうとしているのがとても印象に残っているんですよね。思いつきだけの案ではなく、それに対してこれをこうするとこうなるではないかという風に、深く物事を考えていて、僕のように猪突猛進でとりあえずやってみようという風にはならない。ここまで考えているのだと感心しっぱなしでした。

 

IMG_4649-1

 

―― ご自身でおっしゃったように、上里さんは直感的に判断することが多いとすると、このマーティング課との判断基準のギャップはどのように思いましたか?

 

世の中としてはそれが正しいんだろうなと思いました。物事をよく考えるというのはこういうことなのだと。たとえばホームページの閲覧者はどこから流入してくるのかなんて、僕は全然気にしないところですが、それはどこから来ているから目的を達成するためにはどこにアプローチしたほうがいいとか、そういった考え方は本当に勉強になりました。

 

 

―― それがサッカーの役に立った面などはありましたか?

 

そうですね、サッカースクールで教える機会が多いのですが、子供に対してアプローチするにあたって、子供が好きなことはこれだけれど、親が求めているのはこっち。といったことを客観的に考えるようになりましたし、スクールの料金設定や集客などの運営面にも目がいくようになりました。

 

 

―― プレー面への影響はありましたか?

 

常に最悪の状況を想定するようになりました。もともと僕は、自分でゴールを決めることよりも、ラストパスを出して他の選手に決めてもらうほうが好きで、通ればスーパープレイになるようなイチかバチかのパスを常に狙っているのですが、そこにはリスクがあるわけです。最近のポジションはディフェンス気味ということもあり、この場面では自分でボールを奪いに行くべきか味方を戻らせるべきか、パスはトライするべきか否か、など色々と考える癖がついて、以前よりもリスク管理ができるようになったように感じます。

 

 

―― それは選手として大きな成長なのではないですか?

 

そうですね、簡単に言えば大人になったという感じですね。周りからの評価も変わってきていて、多分、今チームの中で一番選手として監督から信頼されている気がします。若手からもそう見えると言われます。代表でもずっとスタメンで使ってもらえていますしね。

 

 

―― オズ監督(※)からそんなに信頼されているのですか?

(※ブラジル人。東京ベルディビーチサッカーの選手兼監督、日本代表の監督と選手も務めながら代表選手の選考などの運営にも参画するレジェンド選手兼監督)

 

そうです。オズは原則全試合にフル出場するのですが「ゲームを作るのは自分、自分以外は全員走れ」といったスタイルで、ベテランも若手も関係なく声を張り上げて怒ることが日常茶飯事です。もちろん僕も当たり前に怒られていました。そんな中、僕は前回のワールドカップを経験した際、日本代表がレベルアップするためには絶対にもう一人ゲームを作れる選手が必要だと確信しました。そのため、以降の練習でも怒られながらもゲームメイクにトライし続けていたら、いまではチームでも代表でも「ゲームを作るのは俺とタク(上里選手)、それ以外は走れ!」に変わりました。

 

オズ

オズ選手兼監督 写真右

 

―― すばらしいですね。

 

特に目立ったことはしていないのですが、頭の使い方が変わってきたんですね。先ほど話したパスのチャンスを狙うだけではなく、キーパーは4秒しかボールを持ってはいけないというビーチサッカー特有のルールがある中で、ど間をなども重要です。すごく頭を使いますし、試合展開によって流れも違います。戦術理解度が評価されているのかもしれません。それもよく考えるようになったからからだと思います。

 

 

―― 会社では実務をしていたわけですが、サッカー以外の部分で自身の成長を感じたことはありましたか?

 

文を書くということに関しては飛躍的に成長しましたね。一番最初はビジネスメールの書き方から教わり、仕事はもとよりプライベートでも相手を気遣った言葉使いを考えるようになりました。オウンドメディアの記事もそうです。これまでまとまった文章を書く機会がなく、苦手だった文章の作成にも取り組むことができるようになりました。書く内容に困った時には、参考にするために人の記事や文章も読むようになりました。

 

 

―― やはり毎月のインタビュー企画が印象に残っています。

 

これも初めての経験だったのですが、難しかったです。聞いている話の内容が全くわからないところから始まりましたので。しかも自分の立場と繋げながら話しを聞かなくてはならないという(企画上の)条件もあり、わからないところを聞いてわかりやすく説明していただいたり、自分で調べたりしました。完成した記事ではだいぶわかりやすくなっているかと思いますが、そこまでの過程はかなり難しく、大変でした。けれどその分、楽しかったとも思います。それは、どの分野においても何かしらの共通したものがあったからです。

 

20230926-DSC05514-1

 

―― その共通点とは何だったのでしょうか?

 

2つの共通点がありました。


1つ目。話しを聞いたみなさんが口を揃えておっしゃっていたのは、「基礎の大切さ」でした。僕もサッカーでも基礎技術が一番大事だと思っていましたし、現場で実務をし、スキルアップしていく上では基礎は欠かせないと共感できました。


2つ目の共通点は「コミュニケーション力の必要性」です。会話力ではなく、自分の考えを正確に伝える力でした。チームスポーツにおいて強くなるにはチームのコミュニケーション、戦術が必要不可欠です。実はこの仕事をするまで、エンジニアや職人は寡黙で黙々と作業をし続けるのでコミュニケーションは不要なのだと思っていたので、これを聞いたときは意外でした。道具や機械がどんなに発達しても、最後はやっぱり人なのだと気付かされました。

 

 

―― このインタビューを経験して、なにかご自身に変化はありましたか?

 

物事の段取り、準備が大切なのだということを学んだので、自分自身のスケジュール管理がうまくなりました。思いつきの行動ではなく、先々の予定を組んで無駄な時間を減らしていく。仮に中止になったらどうするといった計画を立てられるようになりました。

 

 

―― 業務と競技の両立はできましたか?

 

僕が考える両立が出来ている状態というのは、ビーチサッカーでは成績を落とさずにトップでいる状態、業務では求められている期待に適度に答えられている状態です。今回の契約条件は出勤日数や勤務時間など、ある程度ビーチサッカーを優先させていただけたため、どうにか両立することはできたのかなと思います。これがアルバイトだったり、完全フルタイムの勤務の業務であったら、どちらかに力が寄ってしまい、両立は難しかったと思います。事実、他の仕事をしているチームの選手の中には練習前から疲れていたり、集中できていないことがよく見られます。その点では本当に有り難く、ほんとうに感謝しています。

 

 

「PART2 FIFAビーチサッカーW杯への決意」に続く

 

 

JFA公式大会情報

https://www.jfa.jp/national_team/beach_2024/beach_worldcup2024/

 

 

【関連記事】

 

ビーチサッカーFIFAワールドカップ日本代表決定!弊社アスリート社員「上里 琢文」選手

 

もう1つのFIFAサッカーワールドカップと夢を掴むアスリート社員

 

 

スクリーンショット 2022-06-22 9.49.03

上里 琢文(うえさと たくみ)

ー経歴ー
沖縄県宮古島出身。小学校1年生からサッカーを始める。学生時代に、県大会での優勝経験や沖縄県選抜チームに選出される。その活躍が認められ、京都サンガFCにスカウトを受けプロへ転向。その後、FC琉球(沖縄)→SVアラーハイリゲン(オーストリア)→JPVマリキナFC(フィリピン)などのチームを経験し、ビーチサッカーに転向(現 TOKYO VERDY BS 所属)。その後、ビーチサッカー日本代表に選出され、FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021で史上初の準優勝を果たし銀メダル獲得。2022年より弊社アスリート社員として入社し、人材開発部マーケティング課
に配属。2023年ビーチサッカー日本代表(背番号5→今回のWカップでは背番号11番)として選出される。現在、社会人×アスリートとして活躍中。

Instagram:https://www.instagram.com/takumi_uesato/
Twitter  :https://twitter.com/t_uesato

 

 


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
新卒・キャリア採用 エンジニア募集
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆25新卒採用◆

(画像をクリックしてください)


やりたいができる


◆キャリア相談窓口◆

キャリア相談窓口


◆キャリア採用 簡単お仕事検索◆

募集職種のご案内

 

関連記事

Other Article

社会人経験がサッカーに与えた影響「FIFAビーチサッカーW杯への決意」PART2 W杯編 〜アスリート社員 上里琢文が行く!〜

当社アスリート社員 上里琢文選手(ビーチサッカー日本代表)の「上里琢文が行く!」 上里選手が気になる、当社の部署や社員などにインタビューをし、上里選手からの視点などもふまえ、皆さま...

エンジニアインタビュー「伊藤 圭亮」さん 〜アスリート社員 上里琢文が行く!〜

当社アスリート社員 上里琢文選手(ビーチサッカー日本代表)の「上里琢文が行く!」 上里選手が気になる、当社の部署や社員などにインタビューをし、上里選手からの視点などもふまえ、皆さま...

アスリート社員「上里琢文が行く!」~未来技術プロジェクト 成功に近道なし!〜

当社アスリート社員 上里琢文選手(ビーチサッカー日本代表)コーナー「上里琢文が行く!」上里選手が気になる、当社の部署や社員などにインタビューをし、上里選手からの視点などもふまえ、皆...

タグ

Tags